プリスクール卒園後、英語力の中でも特にスピーキング力が低下する?!理由と対策
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皆さん、こんにちは。エイプリル イングリッシュアカデミー代表 Nagataです。インターナショナルプリスクール(英語の幼稚園)の数は増加傾向で、幼児期から英語を身につけさせようと考える方が増えていますが、インターナショナルプリスクールを卒業後、また帰国子女のお子様にとって、幼児期に身につけた英語力を小学生になってもキープし更に向上さいくにはどうしたらいいか悩まれる方はとても多いです。
プリスクールで週20時間以上、長い時間を英語の環境で過ごしていたお子さんにとって、小学校に入ってから英語環境が大幅に少なくなるという変化は想像以上に大きなものです。当然英語に触れる機会が減ると忘れてしまうのも早いのが子供です。
卒園後、日本の小学校に上がると英語を忘れてしまうとは言いますが、実際英語のどの技能が特に衰えてしまうかご存じでしょうか?
プリスクール卒園後、意外と維持できるリスニング力
私がインターナショナルプリスクールに長年勤めてきて、卒業生が意外と維持できていると感じたのがリスニング力です。プリスクールを卒園後も、英語学習を続けるお子様がほとんどですが、少し英語学習をお休みしていたとしても、英語を聞いて理解する力は割と維持できているお子さんが多いと感じます。ご家庭でも英語で動画や映画などを観たり、英語を聞く機会を作るのが比較的簡単であるということも理由の1つかもしれません。
またリーディングやライティングについては、小学生になってから本格的に学習することでグングン力を付けることができますので、色々な学習方法でアプローチが可能だと感じます。それでは英語力が落ちる、とはどういうことなのでしょうか?
プリスクール卒園後、低下する英語の技能とは??
プリスクールの多くは、卒園生を対象とした小学生向けのアフターコースや学童コースなどを設けており、学校が終わった後の時間に通えるコースがあります。私が運営していたインターナショナルスクールでもアフターコースを設けていましたが、そこで英語学習を継続しているお子さんを見てきて、英語力の維持が特に難しいと感じたのがスピーキング力です。スピーキング力に関しては、卒業後3ヶ月〜6ヶ月も英語を喋る機会がなければ、かなり喋らなくなってしまうお子様が多いです。
なぜ英語力の中でもスピーキング力は特に維持するのが難しいのか?
小学校1年生になると、本格的に学校で国語の勉強が始まり、それまで長い時間英語で過ごしていた時間が日本語に置き換わります。日本語中心の生活に慣れてくると、子供達は英語で話すことを面倒に感じたり、話すモチベーションが下がってくる傾向があります。
私の経験上、お子様の英語で話したい!というモチベーションが下がってくると、ますます英語を話すのが面倒になる → こちらから英語で積極的に話しかけても、Yes, Noなど単語でしか答えてくれなくなる → 話さない状態がさらに続くと、英語を話せるという自信がなくなってくる → 自信を失いどんどん話したくなくなる、という負の連鎖が始まってしまうのです。
リスニングやリーディングのように、自宅で簡単に練習をすることができないのがスピーキングです。普段から周囲に英語を話す相手がいれば理想ですが、日本の生活の中ではなかなか英語を話すチャンスがほとんど無いことが大きな原因です。
スピーキング力を維持する方法は?
では、スピーキング力を低下させないためには何が必要でしょう?
幼児期にたくさん英語で楽しそうにおしゃべりをしていた状態を維持するには、できるだけ英語を話す機会を作ることが必要です。お子様の英語学習で重要なのは、何といっても英語に触れる時間の長さと頻度です。
また、喋りたい!と思えるモチベーションをアップするには、楽しい!伝えたい!とお子様自身が感じる方法を取ることもとても重要なポイントです。
1. インターナショナルスクールのアフターコースや英語学童に通う
卒業したインターナショナルスクールの、卒業生向け小学生コースや英語の学童保育に通う方法です。
この場合は出来るだけ週3回以上、長い時間通っていただくのがおすすめです。幼児の頃からのお友達と一緒に授業を受けたり、英語で遊びをすることは、モチベーションを保つのにとてもいい方法です。
2. オンラインレッスンを受講する
自宅で受講できるオンライン英会話の受講はとてもおすすめです。
特にマンツーマンのレッスンでは発話の時間が長くなるため、スピーキングの練習をするのに最適です。また英語力の維持には時間の長さや、頻度もとても重要です。
オンライン英会話レッスンの場合、その点高い頻度で受講しても料金が安価であり、送り迎えの必要がない点でも、週3〜5回などの高い頻度で受講が可能です。
3. アフターコース週1〜2回とオンラインレッスンを組み合わせて受講する
1、2、両方のいい部分を組み合わせるのが一番おすすめの方法です。
習い事などで忙しいお子様にとって、週に3回以上アフターコースに通うのは難しい方が非常に多いため、アフターコースを週1〜2回、更にオンラインレッスンを週に数回受けるというのは英語力のレベルアップには非常に理想的な方法です。
Aprill English Academy では、プリスクール卒園生や、帰国子女のお子様など、英語で会話ができるレベルのお子様向けにハイレベルなカリキュラムやイベントが充実しています。
単なる英会話のフレーズを学ぶだけでなく、英語で世界の文化や科学など様々なことを学びます。またプリスクールのような楽しいイベントを行い、お子様の英語へのモチベーションがアップするよう工夫を凝らしています。
まとめ
お子様にとって、幼児期に英語力の基礎が身についていることは、その後小学生以降英語学習を継続していく上でかけがえのない財産です。ゼロから英語学習をはじめて苦労するお子様と比べて、はるかに有利な形で英語という言語を使いこなしていけるでしょう。
ですが学習の継続方法を間違えると、せっかく出来た土台が台無しになってしまい、数年後には英語を喋っていたことが嘘のように忘れてしまうお子さんもいらっしゃいます。
幼児期にせっかく身についた基礎が無駄にならないためにも、ぜひご家庭に合う最良の方法で英語学習を継続して行ってください。